TBS『LOST10』では、小栗旬さん演じる直が「フリーの保険調査員」として、刑事・小駒と遭難事故の真相を追います。
ドラマを見ていると「保険調査員って本当に存在するの?」「警察と一緒に捜査するの?」と気になりますよね。
また、保険調査員の年収はどのくらで、どんな仕事内容なのでしょうか?
この記事でわかること
- 保険調査員が現実に存在するのか
- 保険調査員の仕事内容と年収の目安
- 仕事に関係する資格や登録制度
- 『LOST10』の直の職業設定がリアルな部分
アー子直の職業設定は、現実にある保険事故の調査業務と重なる部分があるようです。
【LOST10】保険調査員は本当にいる?
保険事故について調べる仕事は、現実にも存在します。
ただし、全員が「保険調査員」という同じ肩書きで働いているわけではありません。
調査対象や専門分野によって、呼び方が異なります。
- 損害保険登録鑑定人
- アジャスター
- 調査対象や専門分野によって呼び方が異なる
現実にも保険事故を調査する仕事は存在する


日本損害保険協会が紹介している代表的な専門職は、損害保険登録鑑定人とアジャスターです。
損害保険登録鑑定人は、建物や家財などの損害額を鑑定します。
それだけでなく、事故原因や事故状況も調査します。
- 損害保険登録鑑定人:建物や家財などの損害額、事故原因、事故状況を調査
- アジャスター:主に自動車の物損事故を担当
- アジャスター:損害額に加えて事故の原因や状況を確認
呼び方や担当範囲には違いがあります。
しかし、「保険金を支払うために事故の事実を調べる専門職」は本当にいると分かります。
直のようなフリーの保険調査員もいる?
TBSの作品紹介では、直の職業が「フリーの保険調査員」と明記されています。
現実の求人にも、保険事故の調査を業務委託や完全歩合制で請け負う働き方があります。
- 自動車事故の原因調査
- 不正請求の疑義調査
- 病院・公共機関からの書類取得
募集されている業務には、このような内容があります。
自分で担当案件の量を調整できる求人もあるため、会社員ではない保険調査員という設定自体は、現実離れしていません。



「フリー」という設定にも、業務委託や案件単位で働く求人との共通点がありますね。
ただし、求人上の「業務委託」とドラマで使われる「フリー」が、まったく同じ働き方を指すとは限らない点には注意が必要です。
保険調査員の仕事内容や年収を調査


保険調査員の仕事は、単に現場を見て終わるものではありません。
事故状況の確認から資料の取得まで担当業務は幅広く、年収も調査内容や案件数によって大きく変わります。
- 事故の発生状況や原因を確認する
- 建物や車などの損害額を確認する
- 必要書類を取得し、不自然な請求を調べる
事故原因や保険金請求を調べるのが主な仕事
保険事故に関する調査では、主に次のような業務が行われます。
- 事故がどのように発生したのか確認する
- 事故の原因や当時の状況を調査する
- 建物や車などの損害額を確認する
- 病院や公共機関から必要書類を取得する
- 不自然な保険金請求について調べる
重要なのは、すべての保険調査員がこの業務を一人で担当するわけではないことです。
建物や家財、自動車事故、不正請求の疑いなど、調査対象によって必要な知識は変わります。



同じ保険調査でも、対象によって求められる専門性は変わるようです。
ドラマのように一人の調査員が幅広く動く姿は分かりやすいものの、現実では専門分野ごとに役割が分かれているケースもあります。
年収は400万〜600万円前後がひとつの目安
保険調査員全体を対象にした、公的な平均年収データは確認できませんでした。
そのため、「保険調査員の平均年収は一律で400万〜600万円」と断定するのは正確ではありません。
- 書類取得業務が中心:年収例180万円
- 自動車事故の原因調査が中心:年収例420万円
- 不正請求の疑義調査が中心:年収例660万円
実際の業務委託求人には、次のような年収例が掲載されています。
事故原因や不正請求まで扱う働き方では、400万〜600万円前後がひとつの参考になります。
ただ、これはあくまで特定求人の勤務例であり、職業全体の平均年収ではありません。
フリーは案件数によって収入差が大きい
業務委託や完全歩合制の場合、収入を左右するのは担当業務だけではありません。
どのくらいの案件を引き受けるのかによっても、年収は変わってきます。
- 書類取得が中心の仕事
- 事故原因を詳しく調べる仕事
- 不正請求の疑いを調べる仕事
同じ保険調査でも、仕事によって求められる役割は異なります。
求人例の年収が180万円から660万円まで分かれているのも、担当内容や案件量の違いが関係していると見られます。



フリーは働く量を調整しやすい一方、案件を安定して確保できるかも重要になりそうです。
フリーは働く量を調整しやすい反面、安定して案件を確保できるかどうかも収入に影響する働き方です。
保険調査員になるには資格が必要?


「保険調査員」という名称の国家資格が、一つだけ存在するわけではありません。
ただし、専門分野によっては試験や登録制度があり、仕事を受けるうえで資格が重要な目安になります。
- 建物や家財を扱う損害保険登録鑑定人
- 自動車の物損事故を扱うアジャスター
- 資格がなくてもできる調査業務
資格や登録制度は、担当する分野によって異なります。
損害保険登録鑑定人やアジャスターという仕事もある
損害保険登録鑑定人には、1級・2級・3級の技能ランクがあります。
建物や家財などの損害額を鑑定するだけでなく、事故原因や事故状況を調べる専門家です。
自動車の物損事故を扱うアジャスターにも登録制度があります。
- 所定の試験を受ける
- 研修などを経る
- アジャスターとして登録される
アジャスターは、所定の試験や研修などを経て、アジャスターとして登録される必要があります。
同じ「保険事故を調査する仕事」でも、建物を扱うのか、自動車を扱うのかによって制度が異なります。
資格なしでできる調査業務もある
損害保険登録鑑定人については、鑑定人試験に合格していなくても鑑定業務自体は可能です。
つまり、保険に関する調査業務がすべて資格必須というわけではありません。
ただし、保険会社が仕事を委託する際には、専門知識や技能を判断する目安として資格が使われます。
日本損害保険協会の説明でも、実際には試験に合格し、登録して働く人が多いとされています。



資格が絶対条件ではない業務もありますが、専門性を示す材料にはなるようです。
資格がなくてもできる仕事はあるものの、専門性を示して継続的に案件を受けるなら、関連資格や実務知識の重要性は高いといえそうです。
LOST10の直の仕事はどこまでリアル?
直の肩書きには現実的な土台がありますが、刑事と組んで事件の真相まで追う展開は別です。
職業として実在する部分と、サスペンスドラマとして広げられた部分を分けると理解しやすくなります。
- 保険事故を調査する専門職は実在する
- 外部の専門家へ調査を委託する仕組みもある
- 刑事と事件を追う部分はドラマ独自の展開と考えられる
保険会社から外部へ調査を依頼する仕組みは実在する
保険会社が、事故調査を外部の専門家へ委託する仕組みは実在します。
損害保険登録鑑定人は、保険会社から委託を受け、事故原因や事故状況、損害額などを調べる専門家です。
業務委託で保険調査員を募集する求人もあるため、外部の立場から案件ごとに調査する働き方にも現実味があります。



直が保険会社の社員ではなく、外部の立場で調査する点は、実際の委託制度と重なりますね。
直が保険会社の社員ではなく、フリーの立場で調査に関わる設定は、実際の委託制度と重なる部分です。
刑事と一緒に事件を追う部分はドラマ独自の設定?
『LOST10』第1話では、刑事・小駒と保険調査員・直が、遭難事故を追う異色のバディとして描かれます。
保険調査員が事故原因や状況を確認すること自体は、現実の仕事内容と一致します。
ただし、保険調査員が刑事とバディを組み、サスペンス事件そのものの真相を追う働き方が一般的だとは確認できません。
保険調査員が刑事とバディを組み、サスペンス事件の真相を追う働き方が一般的だとは確認できません。
現実の調査は、保険金の支払いに必要な事実確認や損害額の把握が中心です。
事故原因を追うという共通点を生かし、ドラマでは刑事との捜査へ発展させていると整理するのが自然でしょう。
つまり、直の職業そのものは実在する仕事が土台です。
一方で、小駒と事件へ挑む部分には、ドラマならではの設定が加えられています。



現実の仕事を土台にしながら、刑事とのバディ要素を加えていると考えると分かりやすそうです。









