M-1グランプリ2025で見事王者に輝いたお笑いコンビ「たくろう」。
特にボケ担当の赤木裕さんが醸し出す、おどおどとした挙動不審なキャラクターと、爆発的なワードセンスのギャップに心を掴まれた方も多いのではないでしょうか。
アー子しかし、あの独特な人間性が形成された背景に、想像を絶する「スパルタな父親」の存在があったことはあまり知られていません。
ネット上では「赤木パパが怖すぎる」「でも最後は泣ける」と、優勝の裏にある親子ドラマが大きな話題となっています。
この記事では、以下の3つのポイントを深掘りします。
- 脳から血が出るほど考えろという父の教え
- 優勝するまで叶わなかった家族LINEへの道
- 厳格な父が息子の漫才で初めて笑った瞬間
この記事を読み終える頃には、赤木さんの「弱さ」がなぜこれほどまでに面白いのか、そのルーツを理解し、厳しさの裏にある不器用で深い家族愛に涙することでしょう。
たくろう赤木の父はスパルタ！
日本漫才の頂点に立った赤木さんですが、その人格形成に多大なる影響を与えたのが、定年退職を迎えられたばかりの60代のお父様です。
彼の口から語られる父親像は、現代のコンプライアンス社会では考えられないほど強烈で、昭和の頑固親父を煮詰めたような人物でした。
父の職業や年齢・プロフィール
M-1の激闘を制した直後、興奮冷めやらぬ中で出演した報道番組「有働Times」。
この番組内で、赤木さんが公共の電波を使ってお父様へ送ったメッセージがとても印象的でした。
カメラに向かって「お父さ〜ん、優勝しました…」と語りかけると、続けて「定年退職もお済みになって…お疲れ様でした」と、たどたどしくも心のこもった労いの言葉を贈ったのです。
たくろう赤木がテレビの前の父にメッセージ
— ノブユキ (@doorknobsmz) December 21, 2025
「お父さ～ん、優勝しました…定年退職もお済みになって…お疲れ様でした」
きむら「時間がもったいないよ！」
w #有働Times #M1グランプリ
父がスパルタと言われる理由
赤木さんがメディアやSNSで語るエピソードを繋ぎ合わせると、赤木さんの父親は非常に規律を重んじ、曲がったことが大嫌いな「超・厳格主義者」であることが浮かび上がってきます。
通常、芸人を目指す息子を持つ親は「安定した職につけ」と反対するか、あるいは「好きなことをやればいい」と放任するかのどちらかが多いものです。
しかし、赤木家のお父様はそのどちらでもありませんでした。
「お笑い芸人になること」自体は否定しないものの、「やるからには生半可な覚悟は許さない」「結果が出ない努力など認めない」という、プロフェッショナルとしての姿勢を徹底的に家庭内で叩き込んだのです。
60代という年齢を考えると、おそらく高度経済成長期を企業戦士として戦い抜いてきた世代でしょう。
自分自身も仕事に対して妥協を許さずに生きてきたからこそ、息子が選んだ「お笑い」という茨の道に対しても、甘やかすことなく対峙したのだと推測できます。
優しい母とのギャップがすごい
そんな烈火のごとき厳しさを持つお父様とは対照的に、お母様は非常に穏やかで優しい性格の持ち主だそうです。
特筆すべきは、赤木さんが自身のブログやSNSでご両親のことを記述する際、必ず「お父さん、お母さん」と丁寧な呼称を使っている点です。
「親父、お袋」でもなく、「パパ、ママ」でもない。
たくろうの赤木さんが自分の両親のことお父さん、お母さんと書いてあるの良い。関係性が現れてるね。
— ヨシノ サクラ (@imhome_longtime) December 23, 2025
この「お父さん、お母さん」という響きからは、親しみの感情と同時に、崩してはいけない明確な上下関係や礼儀、そしてある種の「畏敬の念」が含まれているように感じられます。
ネット上では「お母さんとのギャップがすごい」と話題になっていますが、この「逃げ場のない父の厳しさ」と「全てを包み込む母の優しさ」という極端なコントラストの中で育ったことが、赤木さんの人格に多面性を与えました。
もし両親ともに厳しければ心は折れていたでしょうし、ともに甘ければ今のストイックなネタ作りは生まれなかったでしょう。
アー子この絶妙なバランスこそが、M-1王者を生んだ土壌なのです。
赤木の挙動不審は父の影響？
ファンの間では、赤木さんの代名詞とも言える「挙動不審」「コミュ障気味」「目が泳いでいる」といった愛すべきキャラクター特性について、ある一つの仮説が支持されています。
常に「正解」を求められ、間違えれば雷が落ちる環境で育てば、子供は自然と大人の顔色をうかがうようになります。
「次はどこから怒られるのか」「正解はどれなのか」を探り続ける視線の動きが、大人になった今、あの独特な「泳ぐ目線」として残っているのかもしれません。
一部では「複雑性PTSDに近いものではないか」と心配する声もありますが、赤木さんの凄いところは、その「生きづらさ」や「弱さ」を、誰にも真似できない「笑い」へと昇華させた点にあります。
アー子理不尽な状況下で身につけた「擬態」のスキルが、漫才という舞台の上で爆発的なユーモアに変わる。
これは、お父様が意図した形ではないかもしれませんが、間違いなくお父様から授かった最強の武器だと言えるでしょう。
脳から血出る名言と家族LINEの謎
今回のM-1優勝で一躍注目を浴びたのが、お父様が放った衝撃的な名言と、現代的な家族の繋がりである「LINEグループ」にまつわる悲哀に満ちたエピソードです。
衝撃の口癖「脳から血出るくらい」
赤木さんが明かしたお父様の教育方針を象徴する言葉、それが「脳みそから血が出るくらい頑張れ」です。
これは肉体的な労働以上に、「思考停止するな」「極限まで知恵を絞れ」という、クリエイティブな仕事において最も重要な本質を突いた言葉です。
さらに驚くべきは、お父様はこの言葉を赤木さん本人だけでなく、なんと家に遊びに来た赤木さんの相方にまで投げかけていたという事実です。
友人の家に遊びに行って、開口一番「君も脳から血が出るくらい頑張っているか？」と問われたら、普通の子供なら泣いて帰ってしまうかもしれません。
アー子しかし、赤木さんはこの言葉を呪いとしてではなく、指針として受け止め続けました。
M-1の決勝という極限のプレッシャーの中で、彼が折れずにネタをやり遂げられたのは、この言葉が「血」となり「骨」となっていたからに他なりません。
優勝でやっと招待！家族LINEの悲哀
多くのファンの涙を誘い、同時に笑いも誘ったのが、優勝会見で赤木さん本人の口から語られた「家族LINE」にまつわる悲しき真実です。
オリコンニュースの報道によると、優勝直後の会見で「賞金の使い道」を聞かれた赤木さんは、突如として家族の裏話を暴露しました。
グループの構成員は、父・母・姉の3人。
長男である赤木さんだけが、これまで蚊帳の外に置かれていました。
アー子「なぜ自分だけ？」という孤独感は想像に難くありません。
しかし、M-1グランプリ優勝という日本一の称号を手にした直後、事態は急転します。
赤木さんは会見で「さっき（LINEグループに）入れてもらいました」と嬉しそうに報告。
このLINEグループは姉ちゃんが両親に孫の写真を共有するためのグループやから僕を入れてなかっただけみたいです！！
— たくろう 赤木 (@takuroakagi) December 22, 2025
各々とは連絡取るし、両親からはたまに仕送りをもらってます！！もうもらわない！！
姉は税理士やから確定申告してもらってます！！
仲良し！！変な勘違いさせてごめんなさい！！ https://t.co/3TWul69D5d pic.twitter.com/6N2h6l3jH8
優勝トロフィーが、閉ざされていた家族の扉を開く鍵となったのです。
定年退職した父への親孝行プラン
M-1優勝といえば、名誉と共に贈られる賞金1000万円。
赤木さんはこの大金をどのように使うのでしょうか。そこにもまた、父への思いが溢れていました。
優勝会見やSNSでの発言によると、赤木さんは「定年退職を迎えた父に、賞金を半分渡したい」、あるいは「父への感謝のために使いたい」という意向を示しています。
長年勤め上げた会社を定年退職したタイミングでのM-1優勝。
アー子これは運命的な巡り合わせと言えるでしょう。
赤木さんはSNSで「おとうさーん、優勝したよ、定年退職お済みになってお疲れ様でした」と呼びかけました。
たくろう 赤木 お父さんへのメッセージ
— ☂︎雨#140字で映画感想 (@Rainf20) December 21, 2025
「おとうさーん、優勝したよ、
そんで、定年退職されて、、お疲れさんでした！」
もう天才やろ
この言葉には、スパルタ教育への恨みなど微塵も感じられません。
ちなみに赤木さんは、優勝の喜びを「ウォシュレット」に例えたり、「巨人の試合で打席に立ちたい」と語ったりと、相変わらず掴みどころのないコメントも残しています。
スパルタ父への感動的な親孝行と、本人のふわふわした欲望が同居している点も、たくろう赤木という人間の魅力なのかもしれません。
まとめ：たくろう赤木一家は最高の家族
たくろう赤木さんと、その成功を裏で支え続けたスパルタお父様のエピソードについて詳しく解説しました。
- 「脳から血出るくらい頑張れ」は、息子を信じる最強の激励だった。
- 家族LINEへの招待は、一人前の芸人として認められた「合格証書」。
- 定年退職した父への賞金プレゼントは、厳しさへの最高の恩返し。
一見すると昭和的で理不尽にも思える教育方針。しかしその根底には、「厳しい芸能界で息子が生き抜けるように」という、不器用ながらも深淵な父親の愛情が流れていました。
結果ですべてを証明し、晴れて家族LINEの一員となった赤木さん。これからはそのLINEグループで、今まで言葉にできなかった親子の会話を思う存分楽しんでほしいと願わずにはいられません。
